一般的な水耕栽培では、病害発生時に養液の廃棄とプラントの消毒を行って新たに生産を開始しなければならず、環境にさらなる負荷を与えることになりますが、ヤマネ式循環養液栽培では、万一、病害が発生しても養液を廃棄することはありません。ミネラル、有機酸のコントロールにより有用微生物などの勢力を速やかに増やして病害菌を抑制し、健全な養分と水に回復します。さらに、プラントを覆うビニールが農薬の影響を受けず長期的な使用が可能のため、環境だけでなく生産コストの面においても優れたシステムといえるのです。

コラム --- バーチャルウォーター

国内で生産される農業と畜産に使用される水は 580億トン以上、輸入農・畜産物の生産に使用される水はそれを上回る 680 億トンと試算されています。ということは、問題になっている食料自給率を上げようとすれば、他産業用のみならず生活用の水まで不足するというのが日本の現状なのです。

百年野菜は、こうした『バーチャルウォーター』の観点からも優れた野菜生産システムです。 作物が必要とする水分を補給するのみのため、国内外の水資源保護に少なからず貢献するものといえるでしょう。