植物は日中の光合成によって炭酸ガスを吸収し、夜になると逆に炭酸ガスを排出するのですが、夜になっても気温が28度以下にならないと窒息状態に陥って育ちません。関東以西の平野部で夏にレタス・小松菜等の軟弱野菜ができないのはそのためです。ヤマネ式の場合、温暖地の夏の夜はクーラーを使って循環養液を冷却し、逆に寒冷地ではボイラーで養液の温度を上げます。根圏の温度をヤマネ式の最適温にすれば、外気温が28度以上に達しても呼吸に使う葉裏の温度は最適温±4〜5度の範囲に収まり、28度を超えることがないからです。