多くの水耕栽培プラントが無菌・人工光方式を採用していますが、クリーンルーム方式にはあまり賛成できません。消毒液を使うということは、つまり農薬を用いるのとある意味同じだからです。
蛍光灯・LED など人工光による栽培も、光合成が弱く太陽光のサイクルと異なるため、できれば自然光の方がいいでしょう。植物にとっての光合成は人間にとっての労働と同じですから、太陽のサイクルで植物を休ませる自然光栽培の方が理にかなっています。
さらに、果菜の受粉に欠かせないミツバチの生活環境も大切です。 ヤマネ式の野菜栽培場では、雨天をのぞき、ミツバチの‘仕事環境’を維持するために上部のネット式天窓も解放しています。
コラム --- 太陽だけじゃ植物は育たない?
ミツバチが飛ぶ自然な環境と太陽の光がいいということはお解りいただけると思うのですが、実は植物には、太陽だけでなく月の光もすごく影響してるってことをご存知でしたか? そういえば、海の水も、人間の身体も、動物の身体も、地上の水分はまちがいなく月の影響を受けています。植物の水分だけが月光の影響を受けないってこともなさそうですよね。というわけで『植物は自然光つまり太陽と月のサイクルで育まれるんだから、野菜工場もやっぱり自然光空間にあるのがいいよね』というお話でした。月と植物との関係について興味のある人は『LA LUNA --- 邦題:月と農業「中南米農民の有機農法と暮らしの技術」/(社)農山漁村文化協会 刊/ハイロ・レストレポ・リベラ 著/近藤恵美 訳/福岡正行・小寺義郎 監修』をご一読ください。
葉菜も果菜も結球野菜も太陽の光を浴びて元気に光合成しています!
ミツバチのお家もあります。